加藤浩司



About Koji Kato : 加藤浩司


小高い場所にある広い陶房は、緑豊かで、見晴らしと風通しの素晴らしい場所です。
お父様、お母様も現役の陶芸家であり、3人が3様の作品を制作されています。
小さな頃から粘土が近くにありすぎて、かえって興味を持たなかったと言う加藤浩司さんですが、
短大時代、サークル活動を通して土への興味が芽生えたそうです。

そして、信楽でロクロの修行、信楽窯業試験場で釉薬について学ばれました。
「継いでる、という感覚ではないやろうけど、でも、まぁ、言ってみれば、
この子は4代目ですわ」
と、お母さん。
恵まれた環境を生かして、加藤さんの作陶生活は始まったようですが、
「この整いすぎた環境は、自分にとってはコンプレックスでもありました。周りからの評価も不安
やったし、信楽以外の場所で始めたいという気もしてたんですけどね〜」
と、加藤さん。しかし、
「今は、人の意見や評価を聞くことは大切なことやと思ってます」
との言葉が自信の表れなのかもしれません。

ご両親とは異なる作品を生み出しつつも、
「もっと変化のあるものを作りたい。広がりを考えていきたい」
とおっしゃいます。
さて、そんな加藤浩司さんの作品たち。
手の込んだ、細かな作業の積み重ねられた痕がにじみ出ています。
「作品を見て、僕のことを神経質な人や思う人がいてはるけど、違いますよ」
と笑う加藤さんの横で首を振りながら、
「どこまで細かいことしてんの。採算あわへん違うか?と思うことばっかりですわ」
と、お母さん。
ご本人のイメージそのままに、とってもほんわか可愛らしい器たちですが、そのじつ、
とってもしっかり「きっちり」しています。

20代の加藤さん。これから、どんどん作品が変化していきそうです。